すばるイブニングコンサート『水谷桃子 ピアノ・リサイタル』 ※終了しました
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たそがれどき、新進気鋭の若手ピアニストによる演奏をお楽しみください。
水谷桃子(みずたにももこ)プロフィール
1991年8月生まれ。ピティナE級金賞、G級銀賞、特級準金賞。2007年東京音楽コンクール第2位。2009年松方ホール音楽賞。2006年、2012年浜松国際ピアノアカデミーコンクール第4位。
2006年中村紘子氏の推薦で佐川文庫にて初のリサイタルを行う。以後、東京文化会館、東京芸術劇場、ザ・シンフォニーホール、兵庫県芸術文化センター大ホール、葛飾シンフォニーヒルズ等で多数の演奏会に出演。
これまでに小林研一郎、金聖響、梅田俊明、キンボー・イシイ・エトウ、現田茂夫、沼尻竜典、ケン・シェ、岩村力の各氏指揮、日フィル、東フィル、札響、大フィル、日本センチュリー、東京ニューシティ、大阪交響楽団等と共演。
現在、東京藝大3年。ヤマハ音楽奨学生。クラウディオ・ソアレス、迫昭嘉、中村紘子の各氏に師事。
詳細
- 日時:
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2013年3月2日(土)
17:00 開演(開場は45分前) ※公演時間は約1時間
- 会場:
すばるホール 1Fレストラン
※ 駐車場に限りがあります。電車・バスなど公共交通機関をご利用ください。
動画
制作協力
株式会社東音企画
後援
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会
コンサートレポート
第 14回目のピアニストは東京藝術大学の水谷桃子さんです。水谷さんはコンサート・ピアニストとしての活躍も目覚ましく、各地でリサイタルを開かれていま す。その水谷さんが久しぶりの大阪公演で最初に演奏してくださったのは、「ショパンのバラード第3番」。ゆったりとした序奏で始まると、美しいショパンの メロディーがピアノから響き渡ります。水谷さんの演奏は左右の手のバランスが優れていて、高音域・低音域においてもメロディーの受け渡しが見事でした。特 に、楽句が反復しながら展開していくこの曲においては、その特徴がよく表れていました。華々しくむかえるフィーナレまで、丁寧なテンポで演奏して下さいま した。続いては、「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番」。第一楽章では一つ一つの音の粒が暖かく、煌めくように奏でられ、メロディーも右手から左手 へと滑らかに受け渡されていきます。第二楽章では第一楽章と打って変わりダイナミックでリズミカルな力強い演奏をしてくださいました。第三楽章では重厚さ の中に祈るかのような嘆きの歌があらわれ、絶望と希望の間を彷徨いつつも、徐々に光の世界へ昇華していく様子を再現してくださいました。3曲目は「シュー ベルト作曲リスト編曲ウィーンの夜会第6番」。軽やかなワルツ風のリズムに、リストのアレンジがアクセントとなって、次第に激しく、ダイナミックに展開し ていきます。高音部の音の響きは美しく、ウィーンの華やかな舞踏会をピアノで表現してくださいました。最後は「リストのスペイン狂詩曲」。激しい序奏が高 らかに奏でられ、リストの世界に引き込まれていきます。トリルは美しく…、音の跳躍は軽やかに…、激しい連打が冴えわたる…、技巧的な難曲を軽やかに演奏 してくださいました。中盤では、ピアノから最大限かと思われるような音量も引き出され、まさにヴィルトゥオーゾと呼ぶに相応しい演奏でした。
完成されたピアニストとしての風格を感じさせてくれる水谷桃子さん。これからも水谷さんの名前を多方面で伺うことができると思いますので、そのときは皆さんも是非水谷さんの流麗な演奏をお聴きになってください。
チケット
- チケット発売日:
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2012年9月1日(土) ※すばる友の会も同日発売
- 料金:
600円(当日200円増) ※1ドリンクつき
- 席種:
全席自由(限定50席)