すばるイブニングコンサート『酒井有彩 ピアノ・リサイタル』
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たそがれどき、新進気鋭の若手ピアニストによる演奏をお楽しみください。
酒井有彩(Arisa SAKAI)プロフィール
四天王寺高等学校を卒業後、文化庁新進芸術家在外研修員として渡仏。
現在、明治安田クオリティオブライフ文化財団より奨学金を得て、ベルリン芸術大学に在籍、ジャック・ルヴィエ氏に師事。
ヤマハジュニアオリジナルコンサートにてユニセフチャリティーコンサート、TV出演、CD収録に参加。
1995年~2003年 ピティナ・ピアノコンペティション A1、B、C、D、E、F、Jr.G級全国決勝大会出場、銀賞、銅賞、審査員特別賞、奨励賞、ベスト賞を受賞。
2000年 第1回日中友好学生コンクール小学生部門第2位、上海音楽院にて、記念演奏会に出演。
2003年 第8回浜松国際ピアノアカデミーコンクールにてプロミシング・アーティスト賞受賞。
2005年 ピティナ主催、第2回福田靖子賞選考会にて優秀賞、ジャック・ルヴィエ特別賞受賞。
2006年~2008年 最年少参加にて、第6回堺国際ピアノコンクール一般部門第1位、第22回マルサラ市国際ピアノコンクール(イタリア)第2位、第15回ロ-タラクト・ロータリー国際ピアノコンクール(スペイン)第3位受賞。
2009年 第57回ブゾーニ国際コンクール(イタリア)にてセミファイナルスカラシップ受賞。
2010年 第84回レオポルド・ベラン国際音楽コンクール(フランス) 室内楽部門第1位受賞、第65回ジュネーブ国際コンクール(スイス)セミファイナリスト。
これまでにフランス、イタリア、ポーランド、カナダ、中国にてリサイタル、コンサート等に出演、ポーランド国立放送交響楽団のメンバー、リベイランプレート交響楽団(ブラジル)と共演。
詳細
- 日時:
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2012年4月14日(土)
17:00 開演(開場は45分前) ※公演時間は約1時間
- 会場:
すばるホール 1Fレストラン
※ 駐車場に限りがあります。電車・バスなど公共交通機関をご利用ください。
制作協力
株式会社東音企画
後援
社団法人全日本ピアノ指導者協会
コンサートレポート
第9回目のピアニストはベルリン芸術大学の酒井有彩さん。
酒井さんはこの1時間のコンサートの中で本格的なコンサート・プログラムをお考えになりました。曲目は「シューベルトの4つの即興曲 D.935 Op.142」と「ショパンのピアノ・ソナタ第2番」、この2つの大曲で構成されたプログラムです。
まずはシューベルトの4つの即興曲。シューベルトの美しい旋律が、気高い音色で奏でられていきます。酒井さんの演奏を聴いていると、まるでピアノが歌曲を歌うかのように、朗々とメロディーが奏でられていきます。酒井さんはトークで「この即興曲はまるで4楽章構成のソナタのよう考えられた作品で、人の心の奥底に秘められた様々な感情を表現している」、また、ショパンのピアノ・ソナタ第2番は「死に対する恐怖と幻のような甘いメロディーのコントラストが絶妙な作品」とお話しされました。そして、ショパンのピアノ・ソナタ第2番の演奏では第一楽章の序奏が始まった瞬間に、酒井さんと作品の織り成す世界に引き込まれる演奏でした。情熱的な主題も感情に流されることなく、しっかりと音楽がコントロールされていて、旋律も繰り返される毎に異なった印象を与えていきます。第2楽章のスケルツォの音の跳躍、第4楽章の荒れ狂う海のうねりを表現するかのようなユニゾンでは確かなテクニックが、そして第3楽章の葬送行進曲では、重苦しさと天国的な美しさの対比を描き出す表現力が、あますことなく発揮されていて、酒井さんの思い描くショパンの世界が圧縮された名演奏でした。
今回の演奏を通じて確かな音楽性を披露してくださった酒井有彩さん。今月末には東京で開催される「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」にもご出演されます。この機会に是非、素晴らしい音楽に触れていただきたいと思います。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012」
日時)4月28日(土) 午後6時30分~
会場)東京丸の内オアゾ1階 「○○広場(おおひろば)」
予定曲目)プロコフィエフ:バレエ『シンデレラ』からの6つの小品 作品102
チャイコフスキー:18の小品より 第5曲「瞑想曲」作品72
チケット
- チケット発売日:
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2012年2月25日(土) ※すばる友の会も同日発売
- 料金:
600円(当日200円増) ※1ドリンクつき 残席わずか!
- 席種:
全席自由