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『デンハーグピアノ五重奏団　オリジナル楽器で聴く珠玉の名曲コンサート』

出演／小川加恵（フォルテピアノ）、池田梨枝子（ヴァイオリン）、中田美穂（ヴィオラ）、山本徹（チェロ）、角谷朋紀（コントラバス）

曲目／シューベルト：ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667「ます」　他

※曲目は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

本公演で使用するフォルテピアノは『アントン シュヴァルトリンク（1835年頃、プラハ製』）です。

このピアノが製作された頃、プラハはオーストリア帝国の支配下にあった。

ピアノ作りの中心であるウィーンからは、遠く離れた所にあるが、ウィーンの伝統を持つ柔らかさと東欧の香りが感じられる。

６オクターブ半の音域を持つこのピアノには、従来の形からは新しい機構が幾つか見られる。

この頃からピアノ製作の考え方が変わってきて、底板はもはや張られないようになった。

また、このピアノの最低音から５鍵は鉄線の上に真鍮線を巻き質量を大きくし、より強い張力で重厚な低音を得ようとしている。

そして、鍵盤のナチュラルキーの表面には真珠層を持つ貝が、シャープキーには金箔が下地に張られ、その上にべっ甲がかぶせられている。

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