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『すばるイブニングコンサート 富永和夏 ピアノ・リサイタル』公演レポート 2026.02.15


第66回目のピアニストは京都市立芸術大学2年生の富永和夏さんです。
富永さんは、プログラムノートに加え、手作りで作曲者と四期の説明、さらに曲目解説もご用意してくださいました。これには曲目の背景を知ることで音楽の聴き方も変わるという富永さんの思いが込められていて、ご来場のお客様は解説文を片手に演奏をお聴きいただきました。
富永さんが最初に演奏してくださったのは、ラモーの「新クラヴサン組曲集第1番より“ガヴォットと6つのドゥーブル”」。主題が瑞々しい音色で美しく奏でられると、躍動感のあるテンポに乗せて6つの変奏がカラフルな色彩を放ちました。続いての曲は、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第13番」。第1楽章では柔らかくあたたかな音色がゆったりとした音楽を優しく歌いあげました。第2楽章では重厚な和声とそれを支える力強いスタッカートが印象的でした。第3楽章では穏やかな曲想に寄り添い一つ一つの音を丁寧に演奏してくださいました。第4楽章では堂々とした構築力を感じると共に、勢いよく溌剌とした演奏で締めくくってくださいました。最後に演奏してくださったのは、シューマンの「謝肉祭“4つの音符による面白い情景”」。ベートーヴェンとは違い、芯のある澄んだピアノの音色が会場に響き渡り、華々しくカーニバルが始まると、柔らかな指裁きと豊かな表現力により、全21曲の様々な場面がいきいきと紡がれていきました。先述の自作の曲目解説ではそれぞれの曲に詳しい説明やイラストを入れてくださっていたので、曲目が描く物語の世界をより明確に想像することができました。
富永さんは澄んだ美しい音色と、曲のさまざまな魅力を引き出す豊かな表現力をお持ちです。これからも、いろんな曲目でその音色と表現力を楽しませてくださることでしょう。これからの演奏がとても楽しみなピアニストです。
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